文章題が解けない子の“読み取り”のつまずきと家庭でのサポート
計算はできるのに文章題になると手が止まる。その多くは計算力ではなく「読み取り」のつまずきです。原因と、家庭でできる具体的なサポート方法を紹介します。
「計算ドリルはスラスラなのに、文章題になったとたん鉛筆が止まる」。これは小学生にとてもよくある姿です。原因は算数の力そのものより、問題文を読み取る力にあることが多いです。文章題は“国語と算数のあいだ”にある種目だと考えると、手当てのしかたが見えてきます。
文章題でつまずく、よくある場所
- 何を聞かれているか分かっていない:「答えは何を出せばいいの?」がぼんやりしている。
- 数字だけ拾って式を作る:文を読まず、出てきた数を足したりかけたりしてしまう。
- 場面が頭に浮かんでいない:「増えた」「配った」「残り」が動きとしてイメージできていない。
- 2段階の問題で迷子になる:ひとつ求めてから次に進む、という流れが追えない。
家庭でできるサポート
1. 「聞かれていること」に線を引く
解く前に、問題文の“最後の一文”に線を引かせます。「求めるのは、りんごの数だね」と口に出させるだけで、的外れな式が減ります。
2. 絵か図にしてみる
「5個持っていて、3個もらった」なら、○を5個かいて3個たす。式より先に絵にすると、たし算かひき算かで迷わなくなります。おはじきなど動かせる物でも効果的です。
3. 「どういうお話?」と聞く
いきなり式を求めず、「これって、何がどうなったお話?」と自分の言葉で説明させます。説明できれば、式はほぼ立ちます。
やってしまいがちなNG
「よく読みなさい」だけでは、どう読めばいいか分からず固まります。「最初にだれが何個持ってた?」「そのあとどうなった?」と、場面を順に一緒にたどってあげるほうが伝わります。答えより“考える手順”をなぞるのが目的です。
まとめ
文章題が苦手な子の多くは、計算ではなく読み取りでつまずいています。聞かれていることに線を引く、絵にする、自分の言葉で説明する。この3つを家庭でくり返すと、「文章題って、お話を式にするだけなんだ」と手が動き出します。
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