まちがえた問題、そのままにしていませんか? 復習が学力を決める理由
テストで×がついた問題を放っておくと、同じミスをくり返します。なぜ復習が学力を左右するのか、家庭でできる直し方をやさしく解説します。
テストや宿題が返ってきたとき、点数だけを見て「よかったね」「次がんばろう」で終わっていませんか。じつは、その子がのびるかどうかを分けるのは、点数そのものよりも「まちがえた問題をそのあとどうしたか」です。
なぜ「解き直し」がそんなに大事なのか
人は、一度できなかったことを放っておくと、次も同じところでつまずきます。まちがいには必ず理由があり、その理由に手をつけないかぎり、何度でも同じ形でくり返してしまうからです。
逆にいえば、まちがえた問題は「その子が今いちばんのびられる場所」を教えてくれるサインでもあります。全部できた問題を何度やっても、力はあまり変わりません。のびしろは、いつも×の中にあります。
やりがちな「もったいない復習」
- 答えを赤で写して終わりにする(写しただけで、考え直していない)
- ×がついた瞬間に消しゴムで消してしまい、どこで迷ったか分からなくなる
- まとめてテスト前に一気にやろうとして、結局手つかずになる
これらは「やった気」にはなりますが、まちがいの理由まではさわれていません。
家庭でできる、3ステップの解き直し
むずかしく考えなくて大丈夫です。次の順番で十分です。
- 1. どこで迷ったかを口で言う…「ここまでは分かった、でもこの計算で止まった」と本人に言わせる
- 2. もう一度、自分の手で解く…答えを見ずに、まず自分でやり直す
- 3. できたら「なぜ最初はまちがえたか」を一言メモ…「くり下がりを忘れた」など短くてOK
とくに大事なのは3つ目です。原因が言葉になると、その子は次に同じ場面で「あ、ここ気をつけるところだ」と自分でブレーキをかけられるようになります。
声かけは「なおせたね」に寄せる
「なんでまちがえたの」と責めると、子どもはまちがいを隠すようになります。かわりに、「まちがい見つけられたね」「ここが直せたのはすごい」と、直せたことをほめてあげてください。まちがいは悪いことではなく、次に進むための材料だと伝わると、解き直しへの抵抗がぐっと減ります。
まとめ
復習は、たくさんやる必要はありません。まちがえた数問を「理由まで」直すだけで、同じミスは目に見えて減っていきます。1日1問でも、その子専用の弱点にしぼって直していくことが、いちばんの近道です。まちがいをそのままにしない習慣づくりを、今日の宿題から少しずつ始めてみてください。