漢字の書き順、まちがって覚えていませんか?家庭でのなおし方
一度覚えた書き順のクセは、本人も気づかないまま定着しがちです。家庭でムリなく気づかせ、やさしくなおしていく具体的な声かけと練習の工夫を紹介します。
「もう習った漢字なのに、なんだか形がくずれる」「書くのがやたら遅い」。そんなときは、書き順がまちがって定着していることが原因のひとつかもしれません。書き順は正しく書くと自然に形が整い、速く書けるように作られています。逆にクセがつくと、本人はがんばっているのに字がくずれ、テストで時間が足りなくなることもあります。
なぜ書き順のクセに気づきにくいのか
書き順は、いちど手が覚えてしまうと本人には「いつも通り」に感じられます。だから自分ではまちがいに気づけません。とくに次のような字はズレが起きやすいところです。
- 「右」と「左」:一画目がちがいます(右は横棒から、左は払いから)
- 「田」「回」など囲む字:中を書いてからフタを閉じる順番になりがち
- 「必」「飛」などの複雑な字:見た目でマネするとズレやすい
家庭でのなおし方
1. まず「見せてもらう」
いきなり直そうとすると、子どもは責められた気持ちになります。「ちょっとこの字、どう書くのか見せて」とお願いして、書くようすを横で見ましょう。指の動きを見れば、順番のクセがすぐわかります。
2. 直したい字を一日ひとつに絞る
一度に全部直そうとすると続きません。「今日はこの一字だけ」と決め、親子で一緒に空書き(指で空中に書く)をしてから、3〜4回だけ書いて終わりにします。短く区切るほど定着します。
3. 声に出して順番を言う
「よこ、たて、はらい」と口で言いながら書くと、手と耳の両方で順番を覚えられます。まちがえても「おしい、そこはたてが先だね」と、責めずに順番だけ伝えます。
使える声かけ
- 「上手だね。ひとつだけ、書く順番のコツを教えていい?」
- 「ここは払いを先にすると、字がきれいに立つよ」
- 「前より速く書けるようになったね」
「まちがってる」ではなく「こうするともっとラクだよ」と伝えるのがコツです。書き順は正しさのためだけでなく、本人がラクに速く書くための道具だからです。
まとめ
書き順のクセは、叱って直すものではなく、気づかせて上書きしていくものです。一日ひとつ、短く、声に出して。この積み重ねで手が新しい順番を覚えていきます。あせらず、書けた字をほめながら進めてください。
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