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平均と単位量あたりの大きさでつまずく子への、家庭でできる教え方 ― 別々に覚えず「ならす」1本にそろえる

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平均と単位量あたりの大きさは、教科書では別の単元ですが、やっていることは同じ「ならす」です。平均は合計÷個数、単位量あたりは1あたりに直して比べる。0点や欠席をどう数えるか、混み具合を「1㎡あたりの人数」と「1人あたりの面積」のどちらで比べるか、比べる向きをまちがえないための決め方、レシートと部屋でできる家庭練習をまとめました。

2つの単元は、同じことを言っている

5年生の算数で、平均と単位量あたりの大きさは別々の単元として出てきます。子どもは別々に覚えようとして、公式が2つに増えたところで混ざります。「平均は÷だっけ×だっけ」「混んでるほうって数が大きいほう?」——ここで止まります。

ところが、2つがやっていることは同じです。でこぼこをならして、1つぶんの大きさをそろえる。 平均は「ばらばらの数をならす」、単位量あたりは「大きさのちがうものをならして比べる」。ならすという1本にそろえると、覚えることは1つで済みます。

ですから家庭では、公式を2つ暗記させないでください。先に渡すのは「ならす=わり算」という一言です。

平均は「合計 ÷ 個数」、逆向きも同じ式で解く

平均の式は1本だけです。合計 ÷ 個数 = 平均。

つまずくのは、ここから先の「逆向き」の問題です。「次で何点とれば平均82点になる?」 という聞かれ方をすると、多くの子が手を止めます。

新しい式は要りません。合計 = 平均 × 個数 に戻すだけです。

この順番——①ほしい合計を作る ②今の合計を引く——は、平均の逆向きの問題すべてに効きます。家庭では、答えが合っているかより「ほしい合計はいくつ?」と最初に聞けたかを見てください。そこさえ出れば、あとは引き算です。

0点は数に入れる。休んだ日は入れない

平均でいちばん多いまちがいは、計算ではなく「いくつで割るか」です。ここだけは、言葉で決めておきます。

「0」と「無し」はちがう——この区別が、平均のつまずきのほとんどです。子どもが割る数をまちがえたときは、計算を直す前に「その日は0だったの? 測ってないの?」と聞いてください。

もう1つ、伝えておくとよいことがあります。平均は、実際にはない数になってよいということです。4つの家庭の子どもの人数が 1人・2人・2人・4人なら、9 ÷ 4 = 2.25 人。「2.25人なんて変だ」と言われたら、「ならしたらこのくらい、という目安の数だから」で十分です。

単位量あたりは、比べ方を先に1つ決める

単位量あたりの大きさは、大きさのちがうものを比べるための道具です。教室の混み具合で見てみます。

面積も人数もちがうので、そのままでは比べられません。そこで1あたりに直します。直し方は2通りあります。

どちらで比べても答えは A で同じです。ここが大事なところで、正解の出し方は1つではありません。にもかかわらず子どもが混乱するのは、途中で比べ方を乗りかえてしまうからです。Aは1㎡あたり、Bは1人あたりで出して並べれば、当然かみ合いません。

ですから手順を固定します。①どちらの「1あたり」で比べるかを先に決めて書く ②両方とも同じやり方で出す ③大きいほうが混んでいるのか、小さいほうが混んでいるのかを言葉で言う。

③を省かないでください。数は正しく出せたのに、最後の向きだけまちがえて×になる子がとても多いところです。「1人あたりの面積がせまいほうが混んでいる」と口に出せれば、それで防げます。

人口密度は、単位量あたりに名前がついただけ

社会科でも出てくる人口密度は、新しい計算ではありません。1km²あたりの人数、つまりさっきの「1㎡あたりの人数」と同じ形です。

人口も面積も後の町のほうが大きいのに、混んでいるのも後の町です。「人口が多い=混んでいる」ではないことが、この2つを並べるとはっきりします。

逆に、人口が多くても面積がうんと広ければ密度は下がります。2つの数のうち片方だけを見て決めない——これが単位量あたりを学ぶ理由そのものです。

つまずきやすい4つの型と、その手当て

4つを一度に直そうとしないでください。1回の見直しであつかうのは1つだけです。答案を並べると、多くの子は①②のどちらか(平均側)か、③④のどちらか(単位量側)に固まっています。

家庭では、レシートと部屋で足ります

どれも1回1分で終わります。毎日でなく、買い物のたび・週末に1つで十分です。ここで身につく「1あたりに直してから比べる」は、このあとの速さ(1時間あたりに進む道のり)や割合に、そのままつながります。

やり方は、短く残しておく

平均も単位量あたりも、一度分かればむずかしくない代わりに、しばらく使わないと割る向きから抜けます。テスト前に思い出せるよう、今回うまくいった手順を一行だけ残しておいてください。「平均は合計÷個数、0の日も数える」「逆向きは、ほしい合計を先に作る」「単位量あたりは、比べ方を先に決めて、最後に大小の向きを言う」——この3行で足ります。

ノートの端でも、ふりかえりのアプリでもかまいません。大事なのは、次に同じ形で落としたときに思い出せる形で残っていることです。

まとめ

平均と単位量あたりの大きさは別の単元に見えますが、どちらも「ならす」=わり算です。平均は 合計 ÷ 個数(80・65・90・85 なら 320 ÷ 4 = 80点)、逆向きに聞かれたら 平均 × 個数 でほしい合計を作ってから今の合計を引きます(5回で平均82点なら 82 × 5 = 410、410 − 320 = 90点)。割る数をまちがえないために、0の日は数に入れ、測っていない日は外します。単位量あたりは、比べ方(1㎡あたりの人数か、1人あたりの面積か)を先に1つ決めて両方を同じやり方で出し(20㎡16人は 0.8人/㎡・1.25㎡、32㎡20人は 0.625人/㎡・1.6㎡でどちらでもAが混んでいる)、最後に大小の向きを言葉で言います。人口密度も同じ形で、人口が多い町が混んでいるとは限りません。つまずきは4つの型に分かれるので、1回に1つずつ手当てします。練習はレシート1枚と部屋1つ、1分で足ります。

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同じところでつまずいているお子さんのご家庭に、そのまま渡せます。

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